「ビアトリクス・ポターの生涯」入荷のお知らせ
「ビアトリクス・ポターの生涯―ピーターラビットを生んだ魔法の歳月」が入荷しました。
世界中の子供たちに読まれ、現在も永く愛され続けている、世界一有名なウサギ「ピーター・ラビット」。 本書はその生みの親ポターの生涯の全体像を、残された日記や手紙などの資料から辿り、数多くの素朴で細やかな動植物のスケッチ・水彩で描かれた優美な風景画を通して、上質の物語と絵の創作過程に迫っています。
35歳の時に出版し評判となった「ピーター・ラビットのおはなし」(1902)以降、17年に渡り計23冊の絵本を執筆し、人気シリーズの舞台ともなった英国湖水地方の自然をこよなく愛したポター。50代半ばには創作を一切止め、湖水地方に永住し、晩年は牧羊の飼育と自然保護活動に専念する農場中心の生活を送りました。遺されたヒルトップを始めとする14の農場と4000エーカーの土地は、死後全てナショナル・トラストに寄贈されています。
ヴィクトリア朝の封建的な時代に、家庭に縛られ抑圧された中で女性が才能を発揮し、周囲に認められながら芸術家として創作活動を行うこと。その難しさも本書は丹念に読み解いており、彼女の描く美しい絵の世界とはまた違った一面が窺われます。<売切>
ウェブサイト「ピーターラビットの世界」
The World of Peter Rabbit