ちりめん本のご紹介
ちりめん本とは、明治初期から大正にかけて外国人向けに作られ輸出された、昔話を中心に日本の習俗を紹介する欧文の小型和綴本。木版で刷られた和紙を何度も縮めて加工し、独特のクレープ状の紙に仕上げてあるため、その手触りから「ちりめん本」と呼ばれます。本品はちりめん本の中でも代表的な、長谷川武次郎によって出版された日本昔噺シリーズのうちの3冊。このシリーズは英語だけでなくフランス語、ドイツ語など多数の言語に訳されました。
渡辺綱と大江山の鬼の物語「羅生門」。
<売切>
日本の神話で海幸山幸の物語として知られる「玉の井」。
<天牛書店:ちりめん本「玉の井」>
シリーズの最終巻となる親孝行な息子の話、「養老の瀧」。
<天牛書店:ちりめん本「養老の瀧」>
当時の職人たちによって、今では再現することの難しい高度な技術で作られた美しい工芸品です。現在天神橋店のショーケースにて展示しておりますので、ぜひ一度実物をご覧ください。