石井桃子「児童文学の旅」入荷のお知らせ
「クマのプーさん」、「ピーター・ラビットのおはなし」、「ちいさなうさこちゃん」といった誰もが一度は手にしたことのある数々の英米児童文学の翻訳や、戦後間もなくベストセラーとなった創作童話「ノンちゃん雲にのる」など、携わった書籍の数は200点を超え、子供の本を語る上で欠かすことのできない石井桃子氏(1907-2008)。 彼女は児童文学の草創期である戦前から平成までの60年の長きに渡り、編集者・翻訳者・作家として第一線で活躍し、日本の児童文学の普及・発展に大きな功績を残しました。
本書は、1950年代から70年代にかけて石井氏が児童図書館の先進国であるアメリカ・カナダへの視察を行い、イギリスでは児童文学者エリナー・ファージョンと交流し、その作品舞台の地を訪れた際の旅行記。児童文学に向ける女史の透徹した眼差しが感じられる1冊です。<売切>