2011-01-16 三重吉全作集入荷のお知らせ 近代日本を代表する児童文学者、鈴木三重吉(1882-1936)が1915年に自身で刊行した小説作品全集が入荷しました。背の題字は鈴木三重吉が師事した夏目漱石によるもので、全13巻それぞれの内容に沿った表紙図案を描き下ろしたのは漱石著作の装丁も手がけた画家津田青楓(11-13巻は洋画家・高野正哉)。用いる布の種類にまで一冊一冊こだわり、名版画師伊上凡骨の手によって木版刷りを施された布表紙の美しさが光る本書は、装丁芸術の傑作であるだけでなく、これ以降児童文学に専念することになる鈴木三重吉の人生の節目としても重要な一品です。 <売切>