「カストリ雑誌」入荷のお知らせ
ただいま天牛書店天神橋店では、店内ウィンドウにて昭和20年代に刊行された「カストリ雑誌」各種を展示販売しています。
「カストリ雑誌」は、戦後間もない時期に発行されていた、推理小説をはじめ、犯罪や性風俗の実話等の扇情的な猟奇記事を売り物にした大衆娯楽雑誌。
大半の雑誌が創刊から数号で廃刊したため、当時出回っていた粗悪なカストリ酒を飲むと「3合で酔いつぶれる」こととかけて、「3号でつぶれる雑誌」=「カストリ雑誌」と呼ばれたことが語源とも言われています。
低俗な内容と粗末な紙質ゆえ多くが読み捨てにされた雑誌類ではありますが、後に名を残す作家たちの寄稿や、当時の世相風俗が窺える記録を含んだ戦後復興期の資料でもあり、俗悪ながらも独特の感性に彩られた表紙イラストも魅力的な、現存するものの少ない貴重な一ジャンルです。
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