稲垣足穂「新風土記叢書6 明石」入荷のお知らせ
稲垣足穂の「明石」が入荷しました。
本書は大正から昭和にかけて、独特の美学を持ちロマンチシズム溢れる作品を数多く残した小説家、稲垣足穂による随筆。小山書店から発行された「新風土記叢書」シリーズの第6編にあたります。
第1編「大阪」を宇野浩二、第2編「熊野路」を佐藤春夫が担当するなど、その土地にゆかりのある執筆陣が名を連ね、太宰治の「津軽」が発表されたのもこの「新風土記叢書」からとして有名です。
足穂が自身の育った明石の歴史について思い出なども交えながら紹介した本書は、昭和19年発行直前に戦火に遭い消失してしまいましたが、別の場所にあった見本を元にその後昭和23年に発行され、焦土となってしまった明石を惜しむ一文が添えられています。
<売切>