「世界なぞなぞ大事典」入荷のお知らせ
柴田武・谷川俊太郎・矢川澄子編「世界なぞなぞ大事典」が入荷いたしました。
本書は世界70ヶ国6600に及ぶなぞなぞを収録した世界初の大事典です。
ときに哲学、ときにロマンス、詩的宇宙とも呼べるなぞなぞの世界に迷い込んだ読者は、ある思いに至ることでしょう。それは、人間とは異なる言語や文化を超えて、いかに多くの考えや気持ちを共有しているものだろう…ということ。「それらは膨大な学の対象であるとともに、限りない喜びの泉でもある。」そう編者の谷川は述べています。
民俗学書、なぞなぞ集としてはもちろん、大きな詩集、贈り物としてもおすすめ。安野光雅・佐々木マキ他による愛らしい挿絵とともに読者を想像力の彼方へと誘う、豊かで奥深い一冊です。
たとえばこんな、ローマのなぞなぞ。
「ゆっくりと、遅い足どり。美しい背中を持っている。
学識がありながらも、苛酷な運命を与えられていて、
生きているときは何も言わず、死んではじめて歌うもの。Tarda,grabu lento, specioso praedita dorso ;
Docta quidem studio, sed saevo prodita fato
VIva nihil dixi ; quae sic modo mortua canto.」答えは… 亀(testudo)(亀の甲羅が竪琴に用いられていたことから)
<売切>