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天牛書店 天神橋便り

当店は明治40年の創業以来「ふるほんや天牛」と大阪の皆様に親しんでいただいております。 洋書から和本まで、時代・ジャンルを問わず、ちょっとユニークで楽しい本との出会いをお届けします。  【天神橋店では、当分の間販売のみとさせて頂いております。ご了承下さい。】

村岡花子「ディッケンス物語の子供たち」入荷のお知らせ


村岡花子「ディッケンス物語の子供たち」(春陽堂 昭和8年)が入荷しました。

此の小さい一冊の中に集めた八人の少年少女たちは、第十九世紀の生んだ英国の文豪チャアルズ・ディッケンスの七つの作品の中に出て来る子供等であります。つまり、この物語はこれら八人の子供たちを主人公としてその七つの長篇小説のねらひどころを、みなさんにお傳へしてみようとの試みで、子供たちを中心に作中の事件を取扱つてみたのであります。

冒頭 はしがきより


本書は、自身も愛読者であると語る村岡花子によって、チャールズ・ディケンズの長編小説に登場する子供たちの話を抜粋し、一話完結の物語として翻案されたもの。

赤毛のアンの翻訳家としてあまりにも有名な村岡花子ですが、他にも児童文学の翻訳を数多く手がけました。ディケンズの小説は日本で翻訳全集が出ておらず、訳者が重複していることもあり、村岡もその一人です。
ディケンズのたとえ悲しくとも明るく生きる子供たちへのまなざしには、貧しい境遇から努力してきた村岡自身の人生にも共鳴する部分があるように思えます。
彼女ならではの訳を、皆様にもぜひおすすめしたい一冊です。


(店頭のみの販売となります)

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