天牛書店 天神橋便り

当店は明治40年の創業以来「ふるほんや天牛」と大阪の皆様に親しんでいただいております。 洋書から和本まで、時代・ジャンルを問わず、ちょっとユニークで楽しい本との出会いをお届けします。  【天神橋店では、当分の間販売のみとさせて頂いております。ご了承下さい。】

「和本・浮世絵 特集」開催中

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天牛書店 天神橋店で好評開催中の「和本・浮世絵特集」より、展示品の一部をご紹介します。

 

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「蒹葭堂雑録」1856年
江戸時代中期の大阪を代表する博学多芸の文人木村蒹葭堂(きむら けんかどう:1736-1802)の遺稿から、興味深い逸話を選んでまとめたもの。

【天牛書店】書籍詳細 - 蒹葭堂雑録 全5冊揃 江戸後期 和本 雑学・奇談・考証随筆

f:id:tengyu-tenjin:20160701111449j:plain【1755年 和歌山県有田郡湯浅町で捕えられた怪蛇について】

宝暦五年、亥の夏、紀州在田群湯浅においてあやしき蛇を捕ふ。その形およそ蛇に似て、色黒く、身肥え、勢い盛んなり。丈六尺三寸、胴囲七寸、二足あり。指は針鼠の毛のごとく、尾の末は角のごとく尖りて針あり。舌は獣の舌のごとし。本草綱目に千歳蛇と言ひて四つ足のものありといえども、二足の蛇は更に載せず。奇と言うべし。

 

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「善庵随筆」1850年

江戸後期の儒学者 浅川善庵(1781-1849)による考証随筆集。

【天牛書店】書籍詳細 - 善庵随筆 上下2冊揃 江戸後期 和本 考証随筆 妖怪 河童図

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【河童の形状について】

その形状は人のごとく、両目円黄、鼻は突出し猿猴のごとし、口は大にして犬のごとく、歯は亀歯のごとく、上下四牙尖れり、頭に短髪あり、色赤し、額上に一穴あり、深さ一寸、上に蓋ありて蛤のごとし、面は青黒色、背色は亀甲のごとく、その堅きことも同じ、腹も亀板のごとくにして黄色なり。四指短くして爪長く、指間に水かきあり、手足を縮める時は皆、甲板の間に蔵るること亀に異ならず

 

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